休日に街で同僚や仕事関係の人とぱったり会うことがある。
田舎で、繁華街は少しだけなので、すぐ会ってしまう。
よく聞かれるのが、「どちらへ?」である。
時々返答に困る。
田舎的な会話としては、単に町名だけでなくて、
何しに行くかを聞いているのである。
例えば、私は土曜はバレエのレッスンに行くのだが、
正直に「バレエへ」と言うと、話が長くなる。
「どうしてまた」と聞かれるからである。
そこで、便利な言葉を用意した。
「友達と会う」である。
これならウソではないし、大抵はそれ以上聞かない。
もっと田舎だったら、「誰と会うか」を聞かれるかもしれないけど、
中程度の田舎なので、友達の中身までは詮索されない。
「本屋へ」などと言うと、「自分も行く所だった」と
一緒に来てしまう人もいるので、
そういう一般的な場所よりも、
「知人と会う」の方がよい。
ある時、歩いていると、年上の同僚が車で通りがかった。
乗せてもらって、「どこへ?」と言われて、
「銀行へ行く所です」と言ったら、
「いいねえ、金持ちで」と言われた。
「いえ、銀行からお金を下ろすと、貧乏になるんですが」
とほとんど冗談みたいな会話だった。
まあ、車に乗せてもらって銀行まで行ったので、
文句は言えないのだが。
2005年10月15日
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